ウォールシティ99という街
どこかにぶつかるまで止まらなかったらどうしようと心配してたけど、自動運転だったみたいで勝手に安全に止まったニャ。
ゴミ1つない清潔感のある駅についたのニャ。
駅構内から階段を上がると、大きなゲートがあったのニャ。
おそらくここが、アウトサイドへ繋がる唯一の扉ニャ。
コントロールルームへ侵入
ドアが人間じゃないと開かないようになってて、B-12が人間として認められてないと怒ってるニャ。
その姿じゃ仕方ないのニャ。
二人で力を合わせてコントロールルームに入ったニャ。
みなが死んでいっても自分達の方が上だと勘違いをして助けもしないやつらだったらしいニャ。
B-12の家族も目の前で死んでいったけど、何もしてやれなかったと話してくれたニャ。
ここさえなんとかできればアウトサイドへ行くのは容易いことニャ。
吾輩たちの目標はアウトサイドへ行くことと、Momoたちに空を届けることニャ。
メインコンピューターにアクセスして情報を引き出すニャ。
ロックダウンを解除させるために吾輩もお手伝いするのニャ。
全てのコンピューターの電源を入れてまわったり
配線を引っ掻いてショートさせたりしたニャ。
それが終わるとB-12が3つのセキュリティロックを解除させるためにハッキングを始めたニャ。
1つ目をハッキングし終わるとB-12の体から火花が出たニャ。
なんだかとても負荷がかかってるみたいニャ。
しかも警報器まで鳴り出したニャ。
侵入警報って書いてあるニャ。
まずいニャ。誰かきたりするニャ?
急いで次を解除するニャ。
2つ目を解除したらB-12がふじこふじこ言い出したニャ。
これはなんかまずいやつニャ。
3つ目まで解除し終わるとB-12の体から煙が出て自力で動けなくなったニャ。
大きすぎる代償
セキュリティロックが外れたので、いよいよロックダウンの解除にとりかかるのニャ。
それはつまりB-12がB-12じゃなくなっちゃうってことなのニャ?
ちょと待つニャ。
この部屋に入ったときは一緒にアウトサイドに行こうって言ってたニャ。
なんであやまるニャ。
聞きたいのはそんな言葉じゃないのニャ。
そう思ってたらふいに背中のバックパックが外されたのニャ。
これじゃ吾輩、ただの野良猫ニャ。
再起動したB-12はパワーを使い果たして…
そのまま床に転げ落ちていったニャ。
ありったけの感謝と親愛を示したニャ。
ひとりで逝くのは寂しいだろうから、吾輩がしばらく一緒にいるニャ。
ロックダウンが解除され街の蓋が開き始めたニャ。
ZURKたちは陽の光には弱いらしく、次々消滅していったニャ。
Momoに約束通り空を届けることができたニャ。
ガーディアンもDocもSeamusも幸せに暮らして欲しいニャ。
Clementineもこれでいつでもアウトサイドに行けるのニャ。
街の上には青空が広がっているニャ。
ほんとに、ありがとニャ。
吾輩、壁の内側に落ちた日から今日までのこと忘れないニャ。
もしかしたら吾輩は猫だから恩は3日で忘れちゃうかもだけど、みんなとの思い出は忘れないのニャ。
それじゃあ吾輩行くのニャ。
さよなら、B-12。
アウトサイドへ
数百年もの間ロックされていた外へ通じるドアが開くのニャ。
きれいな街の外に苔むした階段が。
そこを登っていくと…
お日様の匂いニャ。
風の匂いもするニャ。
土の匂いと、どこかにいる仲間の匂いがするニャ。
ここまで連れてきてくれたみんな、ありがとニャ。
吾輩は猫なのニャ。
名前はもうないのニャ。
おわり。
↓吾輩と冒険できるのはこのゲームニャ
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