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CHAPTER04 学級裁判 Part1 「ダンガンロンパ」

ダンガンロンパ

学級裁判開廷

学級裁判が始まるなり、朝比奈は断言した。

それは、大神に呼び出されていた十神・葉隠・腐川の3人のうちの誰かだと。

しかし、3人とも呼び出された場所に行ってはいないという。

そこで苗木は葉隠がアメ玉の包み紙を持っていたことを指摘した。

大神にもらったのは間違いないらしい。

もらったのはずいぶん前…その言葉に引っかかった。

だからもし大神にアメをもらったのなら、保健室よりも後でないとおかしい。

葉隠は大神に会っていた

ついに葉隠が娯楽室へ行ったことを自供したが、会っただけで何もしてない、むしろ怪しいのは腐川だと言う。

葉隠の言う証拠とは、雑誌に残された血文字のことだった。

ダイイングメッセージ

たしかに娯楽室の雑誌には血文字でフカワと書かれたページがあった。

しかしその雑誌は雑誌棚にしまわれていたはず。

葉隠は死体を発見した時だと答えた。

朝比奈によって娯楽室の捜査を禁止されていた葉隠が、ダイイングメッセージを見たのだとしたら死体発見時しかないのだ。

ではなぜ葉隠はダイイングメッセージの存在を知っていたのだろう?

しかしそれを問うと、葉隠はいつ見たかは問題じゃなく、大神が書いた腐川の名前のほうに注視するべきだと答えた。

100%絶対的にオーガが書いたのだと言い張る葉隠。

そうなるとダイイングメッセージを書いたのは、別の誰かということになる。

捜査もしてないのに、ダイイングメッセージの存在を知っていた葉隠は怪しい。

やはり葉隠のねつ造では?とにらんだところ「はい、そーなんです」と大人しく認めた。

ねつ造した理由を聞いてみると衝撃の告白があった。

そして起きた出来事を話し始めた。

娯楽室で起きたこと

メモに書いてあったとおり、昼前に娯楽室へと向かった葉隠。

娯楽室には大神がひとり。

他にも呼び出した者がいるので少し待つように言われた。

その時にアメをもらったのだという。

長い沈黙のあと、大神がつぶやいた。

「今日で終わる。全て終わらせる」

それを聞いた葉隠は自分は殺されるものだと恐怖した。

大神の背後から不意の一撃をくらわせたのだ。

それによりぐったりと動かなくなった大神。

我に返った葉隠は処刑されることを恐れ…

その独白を聞くと朝比奈は投票を急いだ。

まだ説明のつかない部分がある以上、議論は続けるべきと霧切が唱えた。

雑誌はいつ雑誌棚へ返されたのか

葉隠は雑誌を隠してなどいないという。

うそよ!と腐川は言うが、犯行を自白した人間が今さらウソを言う必要もない。

葉隠ではない別の人物が雑誌を隠した。

それが出来るのは事件前後に娯楽室を訪れた者だろう。

では、娯楽室を訪れ雑誌を隠したのは誰なのか?

困る人物…それは名前を書かれた腐川冬子に他ならなかった。

腐川は葉隠が犯行を認めたんだから、それでいいでしょ!といい、葉隠も「そうです。俺がやりました。」と言うが、苗木はそれを否定した。

なぜ、事件はそれで終わりじゃないといえるのか?

2つの傷とモノクマボトル

それは葉隠が大神に背後から「ふいの一撃」を食らわせたと言ったからだ。

葉隠の攻撃は1回だった。

しかし大神の頭部には2つの傷が残っていたのだ。

それはつまり、殴打は2回あったということ。

しかもモノクマボトルによる2度目の殴打が。

そう霧切が言うと、なぜ頭の傷だけでモノクマボトルだとわかるの?と腐川がたずねた。

証拠になったのは頭の傷ではなく、現場にのこされたモノクマボトルだったという。

床に落ちていたモノクマフィギュアはナイトだった。

つまりクイーンのモノクマボトルが足りないのだ。

それは現場に残された証拠が、最初は6本のモノクマボトルがあったことを物語っていた。

本当はあの現場で割られたモノクマボトルは2本だったということだ。

2本目のモノクマボトルを壊した犯人は、欠片とモノクマフィギュアを持ち去ったが、1本分をきれいに持ち去ったわけではないので、現場に残った欠片が1本分よりも多いという結果になったのだ。

でもなんで犯人は欠片を持ち去ったの?と朝比奈。

それはそのモノクマボトルが、大神の2度目の殴打に使われた物だからだ。

腐川は何をした?

雑誌を隠した件も相まって、それを行った人物は腐川が濃厚となった。

すると葉隠が、腐川が犯人だと断言できる根拠を思い出したという。

時間よりも前に娯楽室についた葉隠は、娯楽室の前で誰かくるのを張っていたところ、それを見たのだという。

腐川は葉隠や大神よりも先に娯楽室に入っていたらしい。

その後、大神が入るのを見てから葉隠は娯楽室に入ったが、そこに腐川の姿はなかったのだ。

消えた腐川。

おそらく腐川はロッカーに隠れていたのだろう。

ロッカーには真新しい手形が残っていたからだ。

苗木や霧切が認めさせようとしても頑として認めなかったが、十神が「手間をかけさせるな」というとあっさりと認めた。

葉隠の一部始終を見ていた腐川は、葉隠がねつ造したダイイングメッセージの書かれた雑誌を雑誌棚にしまい込んだ。

すると背後から獣の唸り声が聞こえ、振り返ると血まみれの大神が睨んでいたのだという。

そこで腐川は気絶してしまったようだ。

その後のことはジェノサイダー翔に聞くことにした。

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