腐川の続きはジェノサイダー翔に聞いてみた
目が醒めたジェノサイダー翔の目の前には血まみれの大神がいた。
それに驚いたジェノサイダー翔はうっかり、モノクマボトルで大神を殴打したという。
萌える男子以外を殺したせいで死にたくないという理由から、ジェノサイダー翔はモノクマボトルの破片を処分した。
ジェノサイダー翔の犯行を聞いて、すぐに投票をせかす朝比奈。
すると十神が「いや、まだだ」と制止した。
そこで苗木は気づいた。
そうだ、雑誌棚の前で大神を殴打したのなら、大神がイスに座って死んでいたのはおかしいと。
事件はジェノサイダー翔の殴打で終わりではなく、続きがあるはずなのだ。
それに密室の謎もまだ解かれていない。
その通りだと十神は自信ありげに答えた。
十神の推理
そして十神は「謎を解く鍵は4階の化学室にあった。」と自分の推理を話し始めた。
そこでそれほど強くはないが、飲めばそれなりに死ぬ毒薬を見つけた。
その毒薬が置いてあったのは本来あるべきCの棚ではなく、Aの棚の中だったという。
それこそが犯人が入れ替えを行った産物なのだと言い、おもむろに毒薬を口に含み出した。
毒薬の瓶の中身はプロテインにすり替えられていたのだ。
霧切は十神が飲んだ瓶を受け取り、中身を調べてみたが、たしかに十神の言うようにプロテインで間違いないようだった。
では、この毒薬の瓶に入っていた毒薬はどこへ行ったのか？
十神はその毒薬こそが、大神を死に至らしめた原因だと言った。
犯人はプロテインの容器に毒薬を入れて、大神に飲ませたのだ。
そしてそれを行った犯人は化学室に決定的な証拠を残していた。
化学室に残った足跡…その人物が大神を殺したんだ。
犯人は朝比奈？
誰の足跡か調べようとすると朝比奈はポツリと「私だよ」と言った。
その答えに十神は満足げだった。
朝比奈はプロテイン容器に毒薬を入れて大神に飲ませたのだと話し始めた。
が、それに納得しない人物がいた。
霧切だ。
しかし朝比奈は説明を拒んだ。
犯人だからって全部教えなきゃいけないの？！と。
そして朝比奈に犯行の様子を詳しく尋ねると明らかな矛盾点があった。
自分のご自慢の推理が崩れてうろたえる十神。
朝比奈は大神を殺害していなかった
どうやら犯人は朝比奈ではないようだ。
その証拠となるものを先ほど十神が霧切に渡してくれたという。
瓶の中には水色のガラス片が入ってた。
そのガラス片は娯楽室のドアの窓ガラスの破片だった。
それはつまり、密室が破られたとき、毒薬の瓶は娯楽室にあったということになる。
ついでにプロテインの容器は、密室が破られたあとで持ち込まれたものだと霧切は言った。
すると霧切は「その前に毒薬の瓶を娯楽室に持ち込んだ人物は誰か？」と問いた。
苗木は化学室に散らばっていた黄色い粉末の状況と、大神の足に付着してた黄色い粉末の状況からみて、大神だと答えた。
大神は自殺だった
なぜ密室の謎が解けないのか、それは当然のことだった。
トリックなんてものはない。
密室を作り上げたのは自殺した大神自身だったからだ。
大神の死体を発見したとき、朝比奈は大神の死を知っていた。
娯楽室のドアを破ったときに毒薬の瓶を見つけ、それを拾い、みんなを呼びに行くふりをして化学室に持っていたのだ。
それは捜査をかく乱するため。
娯楽室に戻ってきた時に、代わりにもってきたプロテインの空容器を置いたのだ。
大神の自殺、それを隠すための偽装を行った朝比奈。
どれだけ真相を突きつけられても朝比奈は認めなかった。
さくらちゃんを殺したのは私だ！！と一歩も譲らなかった。
大神自殺の真相
大神は葉隠・腐川・十神の3人を娯楽室に呼び出した。
腐川は誰よりも先に娯楽室へ行き、娯楽室にあるロッカーに隠れて大神が来るのを見ていた。
腐川がいると思って入った葉隠は、大神と2人きりだった。アメをもらったりしたが、大神の漏らしたつぶやきにより殺されると誤解した。
その恐怖のあまり、大神にモノクマボトルでふいの一撃を食らわしてしまった。とっさの偽装工作で置いてあった雑誌にフカワと血文字を綴った。
走り去る葉隠。それを見ていた腐川は、あわてて雑誌を雑誌棚に戻した。
声が聞こえて振り返ると血まみれの大神がいた。血を見た腐川は気絶してしまい、代わりにジェノサイダー翔が出てきた。
血まみれの大神に驚いたジェノサイダー翔はモノクマボトルで大神に2度目の殴打をしてしまう。証拠隠滅のためモノクマフィギュアとボトルの欠片を持ち去った。
2回殴打された大神だったが、死んだわけではなかった。意識を取り戻すと娯楽室を密室にし、毒薬を煽った。
朝比奈に呼ばれて駆けつけた霧切と苗木は娯楽室の中の大神の異変に気づき、ドアを破って室内へと入った。そこにいたのは死んだ大神だった。
毒薬の瓶を見つけた犯人はそれを持ち去り、代わりにプロテインの容器を床に置いた。
それをやった犯人、それはやはり朝比奈だったのだ。
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