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CHAPTER05 疾走する青春の絶望ジャンクフード (非)日常編 Part1 「ダンガンロンパ」

ダンガンロンパ

学級裁判後のお楽しみといえば

4度目の学級裁判を終えて、6人まで人数を減らしたメンバー一同は、朝食会に出席していた。

食後はいつもどおり探索に出かけた。

予想していたが、開放されたのは希望ヶ峰学園の5階エリアだった。

今までの階と違って5階は閉塞感の少ない空間だった。

武道場

大神が生きていたら喜んだかもしれない武道場があった。

そこには桜が咲いていた。

霧切に昨夜の出来事を聞こうと話しかけると、わかるでしょ?と言って視線を監視カメラにやった。

たしかにここでは何も話せそうもない。

霧切とはそこで別れ、次に植物庭園に向かった。

植物庭園

そこには葉隠がいた。

青空と思っていたものはペンキで書かれたものだったが、植物は本物のようだ。

何かの制御盤があったので気になっていると、モノクマが出てきてスプリンクラーのものだと教えてくれた。

設定時間は変えられないようにロックしてあるらしい。

植物庭園の真ん中に遠近法を無視したかのような巨大な花が咲いている。

モノクマ曰く「モノクマフラワー」だという。

食虫植物どころか何でも食べてしまう植物らしい。

植物庭園の片隅には飼育小屋があった。

中にはニワトリが5羽飼育されていた。

今まで誰が面倒みていたんだろう?モノクマ?

さらに逆の隅には物置小屋らしきものがあった。

そこで一際目を引いたのが「暮威慈畏大亜紋土」と書かれたツルハシだった。

教室「5-C」

その教室は異質だった。

めちゃくちゃにされた教室に、むせ返る臭いと、白線。

あまりにも悪趣味な部屋、これもモノクマが用意したのかと苗木が言いかけると、こらこらとモノクマが現れた。

この部屋だけは何も手をつけていないという。

生物室

長い廊下の突き当りには生物室があった。

ナマモノと書かれたその扉を開こうとしてみたが、ガチャガチャというだけで開けられなかった。

苗木は報告のため食堂に戻った。

食堂

朝比奈は今まで大神がやっていたように、全ての窓の鉄板を調べたらしいが、これまたいつもどおり出られそうなところはなかった。

しかし、見て回ったおかげで、この学校が5階建てだということがわかったそうだ。

霧切は鍵のかかった生物室が気になると話していた。

考えてもわからないものを考えるのは無駄だと十神は切り捨てた。

そんな十神が気になったのは、やはりあの5-Cの教室だった。

大量の人間が死んだであろう痕跡。

人類史上最大最悪の事件、おそらくその現場なのだろう。

だからこそ希望ヶ峰学園は閉鎖に追い込まれた、そう考えれば辻褄が合う話だった。

葉隠は植物庭園にあった”モノクマフラワー”と、飼育小屋と、物置小屋が気になると言っていた。

そこで苗木も気になったツルハシについてみんなに聞いてみた。

暮威慈畏大亜紋土と書かれた文字をどこかで見た気がすると話すと、それは大和田紋土の学ランの背中に書いてあった文字だと思い出した。

それがツルハシに書かれていたということは、あのツルハシは大和田のものだったのだろうか?

物置小屋に忍び込んで書かれたとは思えないので、入学初日に取り上げられたものと考えるのが妥当な線だろう。

腐川は別の教室で物騒なものを見つけていた。

サバイバルナイフのようなものだった。

話し合いの結果、苗木が保管するように押し付けられた。

霧切響子という人物

報告が一通り終わったところで、十神がはっきりさせたいことがあると言い出した。

それは霧切が何の超高校級なのかということだった。

霧切に聞いてみても「答えられない」という。

「答えたくない」ではなく「答えられない」と言ったのは、彼女には記憶がないからだった。

それを信用しない十神は自分のことを話せないなら、行動を制限するから鍵をよこせと迫った。

当然、観念して話し始めると思っていた十神。

しかし、霧切のとった行動は十神に自室の鍵を渡す方だった。

そして霧切はみんなの前から姿を消すことになる。

霧切が去って、呆然としていると朝比奈が突然悲鳴を上げた。

何事かと思えば、いつからかモノクマが立っていた。

しかもえらく殺気立ってる。

誰かが何かをモノクマから盗んだらしい。

モノクマはそのまま怒って去っていったが、モノクマから物を盗めるなんて芸当ができるのはきっと霧切だけだろう。

自室にて

部屋に戻った苗木は、先ほど腐川から預かったナイフを、自室の机の引き出しにしまった。

それからうとうとと眠っていると、部屋のチャイムで目が醒めた。

立っていたのは霧切だった。

霧切はそれだけ言って立ち去ったので、苗木もあわてて脱衣所へ向かった。

作戦会議

苗木は食堂から霧切が出ていったあとでモノクマが、宝物が盗まれたと騒いだことを話した。

それって霧切さんがやったんじゃないの?と無遠慮に聞く苗木に、霧切はそうよと言って盗んだものを見せた。

学園長室から盗み出したという。

鍵のかかった学園長室にどうやって忍び込んだのかを聞いてみると、鍵はかかっていなかったと霧切は話した。

大神が壊してくれていたようだ。

黒幕に一矢報いる、それは残った者たちが学園長室を捜査できるように、校則違反を犯して鍵を壊したことだったようだ。

そのまま行ったのでは黒幕に気づかれる恐れがあったため、夜中に苗木を起こし囮にしたのだという。

昨夜の行動の意味はそれだったのかと苗木は納得した。

とすると、そのときに戦刃むくろについて知り得たのか尋ねると。

戦刃むくろ、彼女は危険よと霧切はいう。

黒幕は学園長なのでは?と霧切に尋ねると、いいえ違うわ、確証はないけど絶対違うと否定した。

とにかくこの鍵は使わない手はないチャンスなのだという。

これがどこの鍵なのか?

苗木を囮にして霧切は調べるという。

しかし黒幕が複数人だった場合を考えると危険過ぎた。

昨夜はうまく行ったけれど次もそうとは限らない。

それに校則で学園について調べるのは自由と決まっていても、いざとなったら難癖つけてでも罪に問うかもしれない。

そこも興味あるところだと霧切は言う。

うまく行かなくても得るものはある、彼女は意欲に満ちていた。

これからの任務に先立ち、霧切は苗木に手紙を渡した。

霧切にもしものことがあるまで開けないでほしいという。

これを開けることがないように祈るばかりだ。

そう取り決めると霧切は一足先にお風呂場を出た。

そして苗木も囮役を実行すべくお風呂場から出ると、モノクマを呼んだ。

モノクマと無駄話を交えつつ、盗まれた宝物ってなんなの?と聞いてみた。

こんなくだらないことのために呼ぶなんて頭の構造どうなってんの?と怒り心頭だ。

次にくだらないことで呼んだら、その頭割って見せてもらうからね!とさらっと恐ろしいことを言っていた。

これで時間は稼げただろうか?

あとは霧切が無事に帰ってこれるよう信じて待つだけだと、苗木は部屋へ戻った。

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