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CHAPTER02 学級裁判 Part1 「ダンガンロンパ」

ダンガンロンパ

今回は少し長いので2部構成にしてます。

開廷

モノクマ「凶器の話からいってみましょうか~!!」

まずは凶器の認定。

といっても、鈍器で殴打されたのが致命傷と書かれていたのだから凶器はすでに判明してるも同然。

ナエギ「あのダンベルには血痕も付いてたし、現場には、他に凶器になりそうな物もなかったよね。」

と、凶器が確定されるやいなや、その続きは俺が話そうと十神白夜がしゃしゃり出てきた。

犯人ももうわかっている

トガミ「犯人はジェノサイダー翔だ。」

突拍子もないことをさも当然に言い放つ十神。

もちろん場内は騒然。

いったいどんな根拠があるの?と言われて苗木が思い出す。

苗木「根拠なら…あるかもしれない…」

ナエギ「ジェノサイダー翔の事件をまとめた、警察の極秘資料らしいんだけど…」

書庫で見たファイルの存在を明かした。

トガミ「それによると、ジェノサイダー翔事件には2つの特徴があるようだ。」

1つは…

ヤマダ「”チチデカフィーバー”でしたな!」

惜しい。

確かミって文字も入ってたから”チチモミフィーバー”だよ。

アサヒナ「”チミドロフィーバー”ね…」

そうそう。チミドロフィーバーだ。

その血文字とハリツケの2つがジェノサイダー翔事件の特徴らしい。

ただその特徴のうちハリツケについては公にされておらず、知ってるのは警察上層部か犯人のみということ。

だから犯人はジェノサイダー翔本人に違いないと十神は言う。

ジェノサイダー翔の正体とは

トガミ「腐川冬子が、ジェノサイダー翔の正体だ。」

そしてそのジェノサイダー翔は腐川冬子なのだと。

正確には腐川冬子の持つ別人格がジェノサイダー翔なのだと言う。

イシマル「確かに、様子がおかしかったな!彼女の代名詞である”陰気な口調”がなくなっていた!」

とんでもない代名詞ついてた。

ほんとかどうか本人にご登場願いましょう。

ジェノサイダー翔さーん!

ジェノサイダー翔「アタシが”超高校級の殺人鬼”ことジェノサイダー翔!本名は腐川冬子って、ダセー名前だけどね!!」

呼んだら出てきた。

しかしジェノサイダー翔は言う、アタシは殺してないと。

確かにジェノサイダー翔の今までの事件と今回の不二咲の事件の手口が同じとは思えない。

ジェノサイダー翔「だから、アタシの殺しには、一流ならではの”こだわり”ってモンがあんのよ!」

苗木が代弁するには、ジェノサイダー翔の犯行と今回の事件では2つの相違点があって、その1つが被害者の致命傷。

被害者はいつもハサミで殺されている。

そしてもう1つの相違点。
ハリツケに使っていた道具もロープなどではなくハサミだった。

そこまで言うとジェノサイダー翔は「さらにもう1つあるんだけどね」という。

ナエギ「もしかして、不二咲さんは女性だったから…?」

ジェノサイダー翔が殺すのは萌える男子であるということが条件だったらしい。

なぜなら腐女子だから。

ジェノサイダー翔「身近にあって、慣れ親しんでるハサミを使わずに、ロープやダンベルなんか使う訳ねーだろ?」

でもこの殺人鬼が犯人じゃないなら、なぜ犯人はハリツケなんて知っていたのだろうか。

それに対する答えにどうやら苗木は気づいているようだった。

苗木「十神くん、キミなら可能だったんじゃないかな」

そう思えば見えてくるものもある。

死体を発見する直前の十神の行動はあきらかにおかしかった。

ロックが解除されてると知るなり、やたらと女子更衣室に入りたがっていた。

ただのすけべかと思ったけど。

ヤマダ「男子としては当然の行動です!」

お、おう。そうか当然だったか。

トガミ「被害者は女の不二咲だった。だから、女子更衣室を先に調べると言ったまでだ」

おや?これはおかしい。

ナエギ「だって、死体を発見するまでは、被害者が誰かなんてわからなかったはずだよ?」

つまり最初から、十神は被害者が不二咲だと知っていたということに。

根拠を固めていくと十神は開き直るように言い放った。

十神「俺は、不二咲千尋を女子更衣室で殺した後、死体のハリツケと血文字をでっちあげ、その犯行をジェノサイダー翔の仕業に見せかけた…そういうことでいいか?」

そう言われて十神のやたら余裕ぶった態度に違和感を感じる苗木。

現場は本当に女子更衣室なのか

ナエギ「でも…本当にそうなのかな?現場が他の場所って可能性もあるんじゃないかな?」

女子更衣室が現場だったとはちょっと思えないと。

ナエギ「だって、女子更衣室のポスターがグラビアアイドルの物なんてさ…」

男子更衣室には女子に人気のアイドルグループのポスターだし、ふさわしくないよね。

セレス「つまり、女子更衣室と男子更衣室のポスターは、互いに入れ替えられていると?」

ポスターだけじゃなくて別のものも入れ替わっていた。

それはカーペット。

先日、大神がプロテインコーヒーをこぼして作ってしまった女子更衣室のカーペットのシミは、あとかたもなく消えていたが…

ナエギ「男子更衣室のカーペットで見つかったよ…」

そのシミなら男子更衣室のカーペットにあったという。

それってつまり、ポスターとカーペットを交換したってことなんだろうけど。

セレス「わざわざ現場を入れ替えるなんて…どうして、そんな事をする必要があるのでしょう?」

まったくもってそのとおり。

「そもそも現場が男子更衣室ならば不二咲さんはどうやって男子更衣室に入ったのでしょうか?」とセレスは投げかける。

セレス「ですが、女性である不二咲さんの電子生徒手帳では、女子更衣室にしか入れないはずです」

それを聞いて葉隠が閃く。

葉隠「もちろん、桑田っちの電子生徒手帳だべ!」

たしかに桑田の電子生徒手帳を使えば入れるはず。

しかし記憶がたしかなら玄関ホールに置いてあった桑田の電子生徒手帳はこわれていたはず。

それを苗木が指摘すると「なるほど!じゃあ無理だな!!」と葉隠はあっさり引いた。

霧切の提案

頭を悩ませていると霧切から提案があった。

キリギリ「…どうかしら、少し学級裁判を休憩しない?みんなを連れて行きたい場所があるんだけど…」

ちょっとちょっと!とあせるモノクマにも「その方が学級裁判も盛り上がるし、あなたにとっても好都合のはずよ?」と物怖じしない霧切。

一同は女子更衣室へ

霧切が連れていきたいところとは女子更衣室だった。

彼女は言う、不二咲千尋の体をすみずみまで調べて欲しいと。

死んでるとはいえ男に触られるのはかわいそうだということで、大神がその役を請け負ってくれた。

大神「こんなことにいったいなんの意味が…が…がが…」

大神の様子がおかしくなっていく。そして…

大神「男だ…ッ!」

不二咲千尋の体をまさぐっていた大神は顔を真っ赤にして「男だ」と叫んだのだった。

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