苗木のおしおきタイム
苗木は机に座らされている状態で、動くレーンに乗せられている。
そのレーンが行き着く先には巨大なプレスが。
補習
背後に迫るプレス機。
近づくほどに苗木の顔色は赤から紫、そして青へと変わっていく。
もうダメかと思った時、突然モニターに見知った顔が表示された。
それによりプレス機は停止、レーンはそのまま動き続けるものの、奈落が開き苗木はそこへ落ちていった。
突然の出来事に目を白黒させるモノクマ。
おしおき失敗
そう、モニタに表示されたのはアルターエゴだった。
アルターエゴが苗木を処刑から救ってくれたのだ。
どうやらあの奈落は地下のゴミ捨て場に続いているらしい。
だけどまだ足りない…まだまだ足りない。
オマエラに絶望を与えてやる。
世界にも絶望を与えてやるよ…
うぷぷぷぷぷ うぷぷぷぷぷ
不気味な笑いを携えたまま、モノクマは消えて行った。
一体何がおきている?!と困惑する一同。
霧切「追い詰められているのは黒幕の方よ、すぐにわかるわ。」
霧切には先が見えているようだった。
その頃の苗木は
気がつくと知らない教室で寝ていた…わけではなくて意識がはっきりしていくに連れ、異様な悪臭が鼻をついた。
苗木が目覚めたのは地下のゴミ捨て場だった。
脱出を試みて、出口を探してみるとドアがあった。
当然そんな簡単に出られるわけもなく。
脱出がダメならと食糧を探してみたが、これもない。
飲水の確保さえ出来ればと思ったが、どれが飲める液体で、どれが飲めない液体なのか、とんと見分けがつかない。
空からインスピレーションが降ってくるのを期待して、体力温存のため眠ることにした。
丸一日以上眠っていたら、「ドッスーーーーン!!」と何かが空から降ってきた。
親方ァ!空から女の子が…!!
見たところゴミの山だった。
なんとゴミの中から霧切が現れたのだ。
渇望していた水と食糧にありつけた。
それらを秒で消化し、霧切になぜここに来たのか聞いてみた。
だから助けに来たというより、罪滅ぼしなのだという。
ついに明かされる霧切の二つ名
苗木を見殺しにしてまで、生き延びたかった理由。
それはこの学園にきた目的を達成させるためだという。
この学園にきた目的を霧切は、ごく最近まで忘れていたのだ。
そういや記憶喪失だったよね、霧切。
覚えてるかどうか聞かれたので、みんな気を失って、気づいたら閉じ込められていたと話した。
目が醒めた霧切は自分の中に違和感を感じたという。
たぶんその時には、学園へきた目的も自分の”超高校級”の二つ名の記憶も消されていたのだ。
消されるということは、黒幕にとってきっと都合の悪いものだったのだろう。
だから霧切は1人でずっとそれを探っていたらしいが、1人では限界が出てきたので、苗木に協力をお願いしたのだという。
それで結局のところ、何か思い出せたことはあるの?と苗木が聞くと、霧切は自分の二つ名については思い出したようだ。
あー、なるほど。
いかにもだよね。
でもそれって記憶消さないといけないほど、都合悪かったのかな…。
二つ名以外だと学園にきた目的についても思い出したらしい。
霧切の目的
霧切がこの学園に入ったのは、学園長に会うためだった。
希望ヶ峰学園の学園長、それは子供の頃生き別れになった霧切の父だったのだ。
学園長室に忍びこんだときに、部屋はだいぶ荒らされていたという。
その学園長室で霧切は、モノクマの装飾のついた鍵と、戦刃むくろのプロフィール、さらに寄宿舎2階の見取り図を手に入れたのだ。
寄宿舎2階は教員用になっていて、そこに父である学園長の個室が存在することを知った。
寄宿舎2階には監視カメラもモニターもなかったので、”戦刃むくろ殺し”が起きていたことに気づかなかったという。
戦刃むくろを殺した犯人、それはもちろん苗木でもなければ霧切でもない。
黒幕が絡んでいることは明らかだ。
追い詰められていた黒幕
霧切を戦刃むくろ殺しの犯人にでっち上げるために、武道場のロッカーの鍵を霧切の部屋に置いたりと、あらゆる偽装をしたのは黒幕だったのだ。
しかし続けて霧切は恐ろしいことを言った。
本当は殺されるのは戦刃むくろではなく…
そう言われてハッとなった。
でもそういえばそうだ。
熱でうなされているときに、覆面の人物に殺されそうになった。
霧切が助けてくれなかったら死んでいたのは苗木だったんだ。
学園長室から鍵を盗み出し、姿を消し、真実に近づきつつある霧切がジャマだったのだ。
校則で学園の秘密を調べるのは自由と謳ってしまってる以上、霧切を罰することができなかった黒幕は、学級裁判を利用して霧切を殺そうと目論みたのだ。
その割に苗木を殺そうとしたり、戦刃むくろを殺しているんだが…。
もう少しで黒幕の正体は見えてくるわと霧切。
戦刃むくろともう1人。
ふたりはプリk…じゃなくて、2人で超高校級の絶望だったらしい。
”超高校級の絶望”、それは”人類史上最大最悪の絶望的事件”を起こした連中。
絶望だけを行動の原理とする最低最悪なやつら。
霧切「それが私たちの本当の敵よ…」
CHAPTER05 疾走する青春の絶望ジャンクフード END
第5章では誰も死にませんでした。
ぃゃっふぅーーーー!!
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