石丸が殺された時刻
そもそも石丸が死んだのは山田より先なのか、後なのか?
霧切が投げかけた問に対し、朝比奈が「ジャスティスハンマーの番号が山田のほうが若い」から山田が先だと答えた。
それを否定する苗木。
その根拠として石丸の腕時計の話をした。
おそらく犯人に襲われたときに壊れてしまったのでしょうね、と霧切。
つまりその時刻に石丸は殺されたのだと主張する苗木。
霧切「そう、石丸君の殺害は、どの事件より先に起きていたのよ」
どうやら苗木たちは、ジャスティスハンマーについた数字のせいで、事件の順番を誤認していたようだった。
凶器に数字を振り、徐々にサイズアップさせていったのもそのためかと、十神も納得したようだ。
それを聞いた大神が、その時刻ならたしかにそうかもしれないが…と口を開いた。
殺害時どころか、死体消失時にも全員アリバイがあるという。
山田の死体消失はどうやったのか
ほんの1分という短い時間で、あの巨体を1階から3階まで運ぶ方法なんてあるんだろうか?
誰もが疑問に思っていたことに、霧切が答えを示す。
死んだと思われていた山田は、実は生きていて死んだふりをしていた。
そこで自分の足で歩いて移動したのではないか、ということだった。
それを聞いたセレスは真っ向否定。
山田の死体を見つけたからこその死体発見アナウンスだったと、セレスは言った。
死体発見アナウンスの勘違い
しかし苗木は気づいた。
同時刻に発見された石丸の死体の存在に。
そのせいで自分たちは勘違いしていたんじゃないかと。
そこでモノクマに死体発見アナウンスについて伺ってみると、センシティブな問題だから…と前置きしつつも死体発見アナウンスの定義について話してくれた。
つまり、同じ死体を何度発見してもアナウンスは流れないのだ。
苗木たちは2度のアナウンスを聞いている。
2度目は2人の死体が消えて美術倉庫で再発見した時。
石丸、山田のどちらかは初めて発見された死体だったということになる。
あの時、初めて山田は死体となって発見されたのだ。
それまで山田は生きていた
そして美術倉庫発見時まで山田が生きていた根拠は他にもあると苗木は言う。
それは山田のメガネが、保健室発見時と美術倉庫発見時で、様子が変わっていたからだ。
山田がメガネを拭くのに使ったと思われる”キャラクターもののメガネ拭き”も、保健室のゴミ箱から発見されていた。
「だからといって、彼が自分でメガネの血を拭き取ったとは限りませんわ」とセレスが言うと
苗木のど正論にみなそれはそうだと納得した。
そうして生きていた山田はメガネの血を拭い、保健室を自らの足で出ていったのだ。
山田の死体消失トリックはきっとこれで正解だろう。
その足で山田は物理準備室に向かったと思われる。
みなが石丸の死体消失を確認し、捜索を開始した時点で朝比奈と大神は美術室を訪れていた。
しかし美術倉庫へのドアは誰かが内側から鍵をかけていたため、開かなかったという。
山田は死んだフリでみんなを欺き、その隙に石丸の死体を美術倉庫へ運んだのだ。
山田は加害者だった
山田はただの被害者ではなく加害者として事件に関与してたのよ、と霧切が言うと朝比奈は「そんな…信じられない」と声を上げた。
そこで苗木は山田のパンツの中から霧切が見つけたメモを出した。
「モノクマに勘付かれるとマズイから、みんなに内緒で早朝6時に物理準備室に集合。」と続いていた。
それを聞いた葉隠が自分がもらったメモと同じものだと言うが…
後半の文面が違っていた。
これは葉隠と同じようにメモで呼び出された人物がいた証拠だ。
メモを受け取ったのは石丸で間違いないだろう。
そのメモを持っていたのが山田なら呼び出されたのも山田じゃねーの?と当然の疑問が出る。
それに対して苗木は、メモの切れ端を石丸が握っていたことを話した。
山田はそのメモが重要な証拠だと知っていたので、石丸から奪い取ろうとし、その時に切れ端が石丸の手の中に残ってしまったと考えられた。
それこそが、山田が事件に関与していたという証拠なのだ。
しかしその山田も死んでしまった。
では山田を殺した真犯人はいったい誰なのか?!
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