月下、花冠はほどけない

各話目次

序章

  1. 序章 月下、紫薔薇のほほえみ

第一部 出会い

  1. 第1話 雨夜の温室 前編
  2. 第1話 雨夜の温室 後編
  3. 第2話 月城紫苑 前編
  4. 第2話 月城紫苑 後編
  5. 第3話 黒百合 前編
  6. 第3話 黒百合 後編

第二部 花冠の契り

  1. 第4話 選ばれた少女 前編
  2. 第4話 選ばれた少女 後編
  3. 第5話 紫薔薇の花冠 前編
  4. 第5話 紫薔薇の花冠 後編
  5. 第6話 秘密の花園 前編
  6. 第6話 秘密の花園 中編
  7. 第6話 秘密の花園 後編
  8. 第7話 夏の学院 前編
  9. 第7話 夏の学院 後編

第三部 崩れ始める永遠

  1. 第8話 卒業の知らせ 前編
  2. 第8話 卒業の知らせ 後編
  3. 第9話 綺麗なままでいて 前編
  4. 第9話 綺麗なままでいて 中編
  5. 第9話 綺麗なままでいて 後編

月の下で結ばれた花冠は、
卒業の日にほどかれるはずだった。

けれど、黒百合は忘れなかった。
紫薔薇が選んだ、たった一人の少女であったことを。


作品紹介

『月下、花冠はほどけない』は、全寮制の女学院を舞台にした、ゴシック百合ライトノベルです。

元修道院を校舎とする聖エルミタージュ女学院には、上級生が下級生を一人選び、花冠を授ける「花冠の契り」という制度がある。

没落した旧華族の娘・黒宮百合は、春の雨が降る夜、学院の旧温室で“紫薔薇”と呼ばれる上級生・月城紫苑と出会う。

本来なら、卒業の日にほどかれるだけの清らかな契り。
けれど二人は、学院が許した名前の外で、互いを選んでしまう。

これは、ほどかれるはずだった花冠と、終わらなかった恋の物語。


世界観

舞台は、1930年前後の欧州を思わせる架空の女学院、聖エルミタージュ女学院。

かつて修道院だった校舎には、礼拝堂、温室、薔薇園、寄宿舎、そして使われなくなった北棟が残されている。

学院では生徒たちは厳格な規律のもとで生活し、本名ではなく花の名で呼ばれる。
互いの本名を呼ぶことが許されるのは、「花冠の契り」を結んだ相手だけ。

花冠の契り

三年生の上級生が、一年生の下級生を一人選び、花冠を授ける擬似姉妹制度。

授冠者は受冠者を導き、受冠者は授冠者を信じる。
それは学院に祝福された、清らかで美しい絆とされている。

けれど、その契りは永遠ではない。
卒業の日、花冠には鋏が入れられ、二人の契りはほどかれる。


登場人物

黒宮 百合

くろみや ゆり / 黒百合

本作の語り手。
没落した旧華族・黒宮家の娘として、聖エルミタージュ女学院へ入学する。

家の事情から学院内で孤立していたが、雨夜の温室で月城紫苑と出会い、花冠の契りを結ぶ。

光の少ない場所では黒く見える花、黒百合。
その名を最初に呼んだのは、紫苑だった。


月城 紫苑

つきしろ しおん / 紫薔薇

聖エルミタージュ女学院の三年生。
名家・月城家の令嬢であり、学院では“紫薔薇”と呼ばれる。

誰に対しても穏やかで、気品に満ちた上級生。
けれどその人生は、家の名、婚約、卒業後の未来によって、初めから決められていた。

百合へ花冠を贈ることだけが、紫苑が初めて自分で選んだことだった。


茉莉

モーリー / ジャスミン

百合の同室者。
異国から来た商家の娘で、静かで聡明な少女。

百合と紫苑の関係に深く踏み込みすぎることはないが、いつも百合の変化に気づいている。

何も聞かずに隣にいることのできる、百合にとって大切な友人。


エレノア

月城家に仕える女中頭。
紫苑が幼い頃からそばにおり、彼女の生活と将来を守る役目を担ってきた。

月城家の者として紫苑を連れ戻す立場にありながら、紫苑が初めて望んだ「十五分」だけは、黙って見逃した。


シスター・ロザリア

聖エルミタージュ女学院の修道女。
学院の規律を守る厳格な存在。

百合と紫苑の関係に気づきながらも、すべてを裁くことはしない。
沈黙の中で、二人にわずかな余白を残す。


関連楽曲

本作は、nya-nnnの楽曲「月下」シリーズの世界観をもとにした小説です。

原案楽曲

楽曲ページはこちら:
https://nya-nnn.com/ai-music


作者

nya-nnn

AI Music Producer / AI創作
音楽、イラスト、小説を横断しながら、かわいくて重い物語を制作しています。

公式サイト:
https://nya-nnn.com/

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