午前2時の 高架下
ビルの隙間を 冷たい風が抜ける
脱ぎ捨てた
「誰か」が選んだジャケット
都会の孤独が 染みついている
「守りたい場所がある」
その横顔
触れようとして 指先が止まる
あなたは優しい 残酷なほどに
「君が一番だよ」って 笑ってる
壊さないから
せめて一番近くにいさせて
暗闇に光る画面 届く
「誰か」のおやすみ
私はミュートのまま
愛をささやく
誰よりも側にいるのに
誰よりも遠い他人
シャワーの音が 雨のように響く
あなたは鏡の前
「日常」をまとう
結び直した ネクタイの角度
私の知らない 顔に戻っていく
週末になれば 人波に消える
あなたは誰かの 正解になる
私はここで 余白のままで
溶けきらない 夜を飲み干すだけ
壊さないから
せめて一番近くにいさせて
暗闇に光る画面 届く
「誰か」のおやすみ
私はミュートのまま
愛をささやく
誰よりも側にいるのに
誰よりも遠い他人
選ばれない 夜を数えて
都会のノイズに 溶けていきたい
「愛してる」と 言われるたびに
孤独が 喉元までせり上がる
壊さないから
せめて一番近くにいさせて
暗闇に光る画面 届く
「誰か」のおやすみ
私はミュートのまま
愛をささやく
誰よりも側にいるのに
誰よりも遠い他人
私の知らない あなたの顔
見たくないのに 愛しくて
こんなはずじゃなかったのに
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