夕暮れのカフェ
向かい合う君の笑顔
こぼれる笑い声が
冷えた心に染みていく
「また明日ね」と手を振る
その何気なさが
今の僕には
まぶしすぎて目を伏せた
君の視線の熱を
本当は気づいているんだ
言葉にすれば
何かが変わってしまう
あの日、信じて破れた
痛みの破片が
まだ胸の奥で
ちくちくと音を立てる
このまま時が止まればいいと
願ってしまう僕はズルいね
失いたくない
だけど進めない
今はまだこの温もりに
甘えさせてほしいんだ
「無理しなくていいよ」と
君は優しく笑う
僕の弱ささえも
包み込むようなその声
傷つくことから
逃げ続けている僕を
君は待ってくれている
そんな気がして苦しい
期待した分だけ
失うのが怖くなるんだ
恋という名の
正体のない怪物に
臆病な僕は
今日も鍵をかけたまま
君の優しさに
ただ寄りかかっている
このまま時が止まればいいと
願ってしまう僕はズルいね
失いたくない
だけど進めない
今はまだこの温もりに
甘えさせてほしいんだ
凍りついたままの僕の時計を
君は少しずつ
溶かしていくけれど
あと一歩
踏み出すための勇気が
どうしても
どうしても足りなくて
このまま時が止まればいいと
願ってしまう僕はズルいね
失いたくない
だけど進めない
今はまだこの温もりに
甘えさせてほしいんだ
ごめんね、もう少しだけ
この心地よさの中にいさせて……
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